オックスフォード旅行記

2023年秋に家族5人で行ってきました。小学生3人です。

さて、今回は主人の大学院の卒業式があったため、折角なので家族でオックスフォードへ。自分の卒業式が2010年だったので、13年ぶりの卒業式です。日本とイギリスの意外な共通点としては、こういう式典を楽しむ習慣があるというところ。コロナ後は色々簡易化・縮小化が進んでいる部分もあると思いますが、こうして形にしてお祝いするには嫌いではありません。子供も「面倒」とか「義務だから」といって参加するのではなく、楽しみながら参加できる人になってほしいなと思っています。我が家は今年度が長男の小学校の卒業式。3人子供がいるので、ここからかなりの回数子供たちの卒業式に参加できることになるので、それも楽しみです。

オックスフォードはイギリス最古のUniversity Town(大学都市)として有名で、ロンドンから電車で1時間ほどの距離にあります。大学都市と言っても日本ではあまり馴染みがないと思いますが、街全体に大学のカレッジが散らばっていて、これがなければオックスフォードの街は成り立たないと言っても過言ではないと思います。カレッジ?大学?この時点でやや混乱すると多いますが、これはイギリス人でも混乱するポイントです。オックスフォード大学の歴史は12世紀まで遡ります。元々は神学の勉強のためにはじまり、当然ですが男性のみ勉強するのが可能でした。女性が大学の入学を認められるようになったのは20世紀になってから、本当に最近の話なんですね。

Oxford Official University&City tour

今回はこちらを利用させていただきました。オックスフォードの街をガイド付きで2時間ほど散策できます。歴史好き&建築好きにはたまらない。街のガイドツアーなので、子供たちの体力消耗にも効果的です笑。オックスフォードの街の概要や、いくつかのカレッジにまつわる小話、ハリーポッターの撮影地など見ることができました。

街の名所をいくつかご紹介します。

Sheldonian Theatre

350年ほどオックスフォードの主な式典の会場として利用されています。現在でもオックスフォード大学の卒業式はここで行われていて、主人の卒業式もここで行われました。昔からの建物なので、椅子や階段にがたつきもあり、そして基本的には狭い!でもそれも含めて良しというところでしょう。

Radcliffe Camera

もしかするとオックスフォードで最も有名な建物なのではないでしょうか。絵葉書の写真などにも良く使用されていると思います。この建物は実は図書館です。現在も使用されていて、オックスフォードの学生であれば中に入ることができます。

Bodleian Old Library

こちらも図書館。向かい側にある近代的な図書館と地下で繋がっている巨大図書館になっているそうです。主人の卒業式の前夜祭がこちらで行われ、そのパーティー中に2階部分の見学ツアーにも行くことができました。歴代の王や女王の肖像画も飾ってあったり、有名な”Dominus illuminatio mea”が天井に描いてあったり。歴史を感じました。Dominus illuminatio meaはラテン語で”主はわが光”という旧約聖書の言葉で、オックスフォード大学のモットーでもあります。ちなみにハリーポッターの撮影でも使用されています。

Christ Church

こちらもハリーポッターの撮影で使用されています。私たちは夜の礼拝にも参加させていただきました。特に予約などする必要はなく、時間に門へ行けば案内してくださいます。私たちはクリスチャンなので普段から教会の礼拝に参加しているのですが、ここは伝統的な英国教会式な礼拝が持たれていて、聖歌隊の歌声を聞くだけでも癒されます。日本では交読詩篇を行う礼拝形式がよくあると思うのですが、ここでは交唱詩篇のようで、素敵な時間でした。

All Souls College

オックスフォード大学の中でもおそらく最も難しいであろう、オールソールズ・カレッジ。学部は存在せず、大学院のみで、毎年数人しか入学できないとのこと。エリート中のエリートですね。上で紹介したSheldonia TheatreをデザインしたChristopher Wrenもここの卒業生です。彼はロンドンの聖ポール寺院をデザインした人物でもあります。

Trinity College

芝生で有名(もちろん著名人もたくさん輩出しています)。正直どのカレッジも素敵な芝生を持っているのですが、イギリス人にとってどんな芝生を持っているかは大切な論議のポイントになり得ます。カレッジでそれぞれの芝生に対抗心を燃やすこともあるとかないとか。

番外編

Blackwell’s bookshop

完全に、懐かしさからです。Blackwellから出版された本を大学時代たくさん使用しました。このオックスフォードの店舗が第1号店。外から見ると、小さくて古い本屋さんですが、中に入るとこんなに空間が広がります。色んなジャンルの本が揃っていて、本好きはいくらでも時間を過ごせる場所です。

The Rose

ひとやすみした素敵なティールーム。日本でティールームと聞くと3段重ねのアフタヌーンティーを想像するかもしれませんが、イギリスでは日常的にはこんな感じのティールームがおすすめです。ミルクティー、キャロットケーキ、スコーン(&クロテッドクリームとジャム)というのが我が家の定番スタイルでもあります。

The Ivy

主人が大学院滞在中にも度々訪れていたということで、このレストランを予約してくれました。こういう雰囲気のレストランは日本で子連れでは入りにくかったりしますが、イギリスでは問題なく過ごせます。普段とは少し違う形のディナー、子供たちとも一緒に楽しいひとときを過ごせました。

オックスフォードでやり残したのはpunting. 雨のため水位が上がっていて安全が確保できず、中止になることが続いているとのことでした。残念ですが、またの機会に!